賃貸でアパートやマンションなどを探していると、ADという言葉を耳にすることもあるのでは?
ADについて知っていれば、お部屋探しの際に交渉がしやすくなり、初期費用が安くなる、探す物件の幅が広くなる期待が高まります。
今回は、不動産賃貸業界のADについて解説します!
不動産賃貸のADとは?
ADとは、賃貸の管理会社やオーナーが仲介業者に払う広告料のこと。
一般的に、家賃の1ヶ月分が相場で、地域によっては50%~200%というところもあります。
仲介手数料は最大100%(本来は借主から50%)と宅建業法により定められていますが、”依頼者の依頼によって行う広告の料金に相当する額”に関しては別途受け取ることができます。
この、”依頼者の依頼によって行う広告の料金に相当する額”がADや広告料と呼ばれるものなんです。
ADの課題点とは?
ADの問題点は、入居者の求める部屋が適切に紹介してもらえない、市場がゆがめられる。という点です。
本来、仲介業者が受け取ることができるADは”依頼者の依頼によって行う広告の料金に相当する額”なのですが、曲解して「入居者から仲介手数料をもらい、管理会社からADをもらい2重取りする」という業者が多いことが問題となっています。
たまに「仲介手数料無料」という不動産仲介業者をみかける場合があると思いますが、そうした業者はAD付き物件のみ紹介するというところがほとんどです。
悪質なところでは仲介手数料を受け取りながら実入りの良いAD付き物件のみを紹介するというところも…
そうなると、本当に好みの部屋を紹介してもらえず、仲介業者に都合のいい部屋だけを紹介されるということになってしまうのです。
不動産賃貸のADは違法じゃないの?
最近の裁判例では、SUUMOなどのポータルサイトに掲載する程度の広告でADを受け取ることは違法と認識されています。
しかし、不動産賃貸業界では常識としてまかり通っていて今すぐに業界が生まれ変わることは難しいというのが認識です。
さらに、コンプライアンスを意識する大手でも「業務委託料」などと名前を変えて同じ業態を続ける脱法行為が蔓延していることから、不動産業界の新陳代謝に期待することは難しいといえるでしょう。
ADのデメリットを撃退する方法は?
ADが賃貸を選ぶうえで無視できない存在であることはおわかりいただけたでしょうか?そして、ADを理解しておくことでデメリットを回避する方法があります。
それは、仲介業者にお部屋探しを依頼する際にADの存在を知っている事を知らせることです。
SUUMOなどのポータルサイトで「当物件は仲介手数料無料」などと表記している業者の場合、その仲介会社はAD付き物件の仲介手数料を割り引いていることがほとんどです。
「AD付き物件だったら仲介手数料をその分割り引いてもらえませんか?」と相談しましょう。
実際に割引は難しくても、仲介会社が負担してフリーレントを付けてくれたり、多少の融通を利かせてくれる場合は大いにありますよ。
また、Cats Villageなら、ホームページから直接申し込んでくださった方は仲介手数料が掛かりません!
こうした、大家直の募集に申込むこともADのデメリットを撃退することに繋がります。